一本の矢印↑

17歳。

サッカー中に足首を捻った。

内果に腫れがある。

オーダーは足関節2方向。

正面と側面を撮影した。

画像を確認する。

正面の画像を見ていて、少し気になるところがあった。

内果の先端。

「↑?」

骨折と断定できるような所見ではない。

でも、なんとなく引っかかる。

三角靱帯に引っ張られて、内果の先端が少し剥離しているんじゃないか。

そんなことを考えた。

そこで、もう一方向。

外旋斜位を追加した。

追加した画像を確認する。

やっぱり、さっき気になったところが気になる。

そこで、画像に矢印を付けた。

↑

ただの一本の矢印。

レントゲンだけで、剥離骨折と診断できるわけじゃない。

先生の診断は三角靱帯損傷。

それでも、最初の画像を見たときに感じた違和感を、そのままにしたくなかった。

「ここ、ちょっと気になる」

もう一枚撮る。

その一枚で答えが出ることもある。

出ないこともある。

でも、撮る理由があるなら撮る。

今日の僕は、そんな一枚を追加した。

診断をするのは医師。

でも、

画像を見て、違和感を拾う。

それも、放射線技師の仕事のひとつだと思っている。

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ん?

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