足関節のレントゲン撮影。
患者さんには、撮影前に説明する。
「2方向撮りますね」
よし、撮影開始。
正面、側面。健側と患側。
右2回、左2回の合計4回。
ここまでは予定どおり。
……だったはず。
画像を確認していると、外果の先端付近に小さな骨片が見える。

剥離骨折かもしれない。
内旋斜位撮影でも確認したい。
というわけで、
「追加撮影しますね!」
何事もなかったかのように、ちゃっかり追加撮影。
患者さんからしたら、最初に2方向って言ったやん。
もう4回も撮ったやん。
まだ撮るんかい!
「なんしよんしゃい!」
……すみません。
こっちも遊びで撮っているわけじゃないんです。
骨片が気になったもんで。
技師には技師の事情がある。
患者さんには患者さんの事情がある。
撮影前に2方向と説明したのに、1方向追加で合計6回。
そりゃ、心の中でツッコミのひとつも入れたくなるよね。
ちなみに、診断は剥離骨折。

シーネ固定に松葉杖。
追加撮影には、ちゃんと理由があった。
……と思いたい。
今日もレントゲン室では、患者さんの知らないところで、技師の頭の中が忙しい。
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