ラスト侍

放射線技師を目指していた学生時代。

三年生になると、卒業試験があった。

この試験に合格しなければ、卒業できない。

そして甘ちゃんだった俺は、

不合格だった。

俺だけ。

クラスのみんなが卒業していく中、俺だけ卒業できなかった。

教室から、ひとり取り残された。

「ラスト侍」

そんな言葉が頭に浮かんだ。

最後まで残った男。

……なんて格好いい話じゃない。

ただの落武者だった。

もう正直勉強する気がなかった。

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