天牛

10月22日。

今日は愛猫キナたんの命日。

亡くなって2年になる。

キナたんは、東京の八王子にあるブリーダーさんから迎えたマンチカン。

男の子で、クリームタビー。

誕生日は12月22日。

生後2ヶ月で、茨城町の我が家にやってきた。

名前の由来は、毛色がきなこ餅みたいだったから。

キナたん。

食いしん坊で、ぽっちゃり体型。

体重は8kg近くあった。

性格は臆病で、おっとりしている。

でも、好奇心旺盛で人間が好き。

特に女性が好きだった。

なかなかの女好きである。

家の中をパトロールするのが日課。

30分おきくらいに家の中を歩き回っていた。

我が家の警備員だ。

粗相をしたことは一度もなかった。

ベタベタされるのは、あまり好きではない。

でも、いつも近くにはいる。

寝るときは、俺の足と足の間。

そんなキナたんが好きだった。

9歳10ヶ月で亡くなった。

あの日の朝も元気だった。

夕方も元気だった。

それなのに、20時半を過ぎた頃。

玄関から、ほかの猫とケンカしているような鳴き声が聞こえた。

様子がおかしい。

慌てて近づき、身体を撫でた。

名前を呼んで、頑張れと声をかけた。

ほんの10秒ほどだったと思う。

足の力がなくなっていき、呼吸をしなくなった。

あまりにも突然だった。

亡くなってから、爪を切ってあげた。

よく外を眺めていた、お気に入りの場所に寝かせた。

ベーは、亡くなったキナたんに近づかなかった。

あんなに仲良しで誰よりも一緒の時間を過ごしたベーが。

一緒に暮らしていたベーは、キナたんが来てから数ヶ月後に迎え入れた猫。

キナたんとは同い年だ。

ベーは今日も元気で留守番をしている。

亡くなって2日後の夕方。

ペット専門の葬儀屋さんが来て、庭で火葬することになった。

キナたんを火葬する車に入れる前、俺はキナたんをハグした。

そして、泣きながら言った。

「うちに来てくれてありがとうなぁ。またな。」

そのときだった。

1匹の虫が勢いよく飛んできて、車にぶつかった。

カミキリムシだった。

あとから調べてみると、スピリチュアルな世界では、カミキリムシとの出会いは大切な人との別れを意味することもあるらしい。

本当かどうかはわからない。

キナたんがいなくなってから、ベーはしばらくキナたんを探していた。

家の中を探しては、落ち着かない様子だった。

ベーにとっても、突然の別れだったんだと思う。

もっと遊んであげればよかった。

好きな物を、もっと食べさせてあげればよかった。

もっと何かできたんじゃないか。

でも、キナたんと過ごした9年10ヶ月は、最後のあの日だけじゃない。

食いしん坊だったこと。

8kg近い身体で家の中をパトロールしていたこと。

足と足の間で寝ていたこと。

そんな毎日があった。

今日で、亡くなって2年。

キナたん。

たまには、うちに遊びに来てな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました