転倒して下腿には傷がある患者が来た。
70歳くらいの女性
出血は止まっている。
痛みもある。
レジェンドとベテラン看護師が患者に説明していた所を俺はたまたま見た。
話を聞いているとうちではみられないから他をあたれと。
理由は、傷の治りが悪いこと。
骨に感染したら大変だということ。
それはわかる。
主任は患者さんに、#7119に電話して、自分で受診先を探すよう伝えていた。
医師への相談はない。
診察もない。
俺は疑問に思い、たまらず患者に向かって整形外科の先生にまず診てもらって、レントゲン撮ってそれでここでは診られないなら画像データを作成するので、そのデータを持って他院で診てもらうのが良いんじゃないですかと。
そしたら、ベテラン看護師がこちらで対応するからあっち行ってと。
土曜日の午後、やってる病院は少ない。
痛くて来ている患者さんに自分で受診先を探して下さいってないと思う。
もちろん、すべての患者さんを自院で診なければならないわけではない。
できることにも限界はある。
でも、診られないことと、診ずに帰すことは同じじゃない。
医療従事者が判断する以上、その判断には責任が伴う。
そして、誰が、何を根拠に判断したのか。
そこも大切だと思う。
俺は放射線技師だ。
診断する立場ではない。
だからこそ、医師が診察して判断するという流れを大切にしたい。
患者さんを守るために、職種ごとの役割がある。
看護師には看護師の仕事がある。
技師には技師の仕事がある。
医師には医師の仕事がある。
それぞれが役割を果たして、初めてチームになる。
誰かひとりの判断で、患者さんの選択肢を狭めてしまっていないか。
俺はそこが気になった。
医療は、病気を見つけることだけじゃない。
患者さんが次にどうすればいいのか。
そこまで考えることも、医療の一部だと思う。
患者さんを診る前に、帰す理由だけが決まってしまう。
そんなことが当たり前になってはいけない。
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