今日は十五夜。
十五夜といえば、満月と団子。
……のはずなんだけど。
俺の目の前にあるのは、団子ではなく秋刀魚。
今年初の秋刀魚。
大根おろしを添えて、焼きたてを肴にする。

秋刀魚って、漢字で書くと「秋の刀」。
銀色の細長い姿を見ると、確かに刀に見えなくもない。
そして、秋刀魚といえば、やっぱりあの苦いところ。
子どもの頃は苦手だったのに、いつの間にか、あの苦味で酒を飲んでいる。
歳を重ねると、味覚も変わる。
いや、酒を覚えたからなのかもしれない。
ふと、『るろうに剣心』の比古清十郎の言葉を思い出した。
春は夜桜。
夏には星。
秋に満月。
冬には雪。
それで十分、酒は美味い。
昔から、この言葉が好きだ。
季節には、それぞれ酒を美味くしてくれるものがある。
そして今日は満月🌕
テーブルには秋刀魚。
団子もいいけれど……
花より団子。
月より秋刀魚。
月を眺めながら、秋刀魚を肴に酒を飲む。
それで十分。
今日も酒が美味い。 🌕🍶

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