中学3年生。
当時の俺は、
悪い方がカッコいいと思っていた。
力が強いわけでも、
体が大きいわけでも、
頭がキレるわけでもない。
それでも、友達と同じように髪を伸ばし、
女の子にチヤホヤされたかった。
自分にはモテる素質があると思っていた。
実際には、ちっともモテなかったけど。
中学3年になり、
また悪い友達と同じクラスになった。
休み時間は墓地や竹やぶでタバコを吸った。
親父に勉強しろと言われ、
夏休みは塾にも通った。
成績は247番から125番まで上がった。
少しは頑張っていた。
ただ、塾の帰りには、
コンビニで友達と酒を飲んでいた。
当時、カクテルパートナーという酒が売っていた。
好きだったのは、
オレンジベースのスクリュードライバー。
そして、2学期。
ある日、学校帰りに友達4人でコンビニに寄った。
学ランを脱ぎ、
スーパードライの500ml、6缶パックを買った。
駐車場で飲んだ。
背筋が震えるほど不味かった。
無理やり流し込み、
なんとか胃に収めた。
友達からは酒豪だと言われていた。
だから、絶対に友達の前では吐けなかった。
帰りの自転車では目が眩み、
やっとの思いで家に着いた。
庭先で吐いた。
その日の夜も塾だった。
また別の日。
学校帰りに悪い友達2人と畑に入った。
人参を200本くらい抜いた。
大根と白菜も抜いた。
その日の帰りは、
悪友の友達の家でタバコを吸った。
翌日、先生に呼び出されるとも知らずに。
担任の先生に呼ばれ、
その後、体育の先生からも話を聞かれた。
俺はなかなか口を割らなかった。
19時を過ぎ、外は暗くなっていた。
体育の先生が言った。
「もう19時過ぎたぞ。全員帰ったぞ」
友達2人はすでに白状して帰っていた。
それを聞いた途端、涙が出た。
俺も自白した。
駐輪場に向かうと、
自転車が一台だけ停まっていた。
さっきまで、
みんなの自転車が並んでいたはずなのに。
その一台を見て、寂しくなった。
家に帰ると担任の先生が来て、
母親に事情を説明した。
後日、親父も学校に呼び出された。
校長先生、担任の先生、俺、友達2人。
それぞれの親も集まった。
ただ、悪い友達の親は来なかった。
俺たちは農協に謝りに行った。
そして、俺はまた坊主になった。

コメント